2008年10月26日
沖縄戦跡巡りの旅147
南部へと続く道 EOS5D EF24-105mmF4LIS
照明弾がゆらゆらと地面に落ちた。敗残兵たちは泥濘の中から立ち上がると黙々と歩き出す。ヒュルルルルヒユルルルと砲弾が風を切る音を発する場合は近くに着弾しない。絶えず周囲の高地上に砲弾が落下している為、その都度稲妻のような閃光によって周囲が青白く照らされる。それが余りにも短い間隔で起こる為、数百台のカメラが連続してマグネシウムを焚いたかのようであった。
閃光によって照らされるものは道路の両脇にうずたかく積まれた難民達の死体の山である。周囲は月面のクレーターのように高い密度で着弾しているため草木は皆無となり、しのつく雨によって一面泥の海になっている。死体の山は何処まで行っても絶えることなく、その死臭は鼻先に腐肉がこびり付いたかのように強烈なものだった。何時間も泥の中をはいつくばった為、外被(軍用レインコート)のポッケはおろか下着まで死体から流れた腐廃汁に濡れ、蛆虫が何十匹も入り込んで蠢いていた。(勝手な想像)
Posted by すぎやんま at 00:00│Comments(0)
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