沖縄戦跡巡りの旅267
あれから64年 EOS5D EF24-105mmF4LIS
東京大空襲から64年が経った。東京大空襲と言えば、石川光陽が写した写真。よく生き残って撮ったなぁと尊敬してしまう。
沖縄で、遺骨に遭遇した時、故人の尊厳を守る為に撮るべきか撮らぬべきか判断に困ってしまう。その時、常に思い浮かべるのは石川光陽の写真なのだ。
瞼に焼き付いて消えることが無い強烈な数枚の写真を思い出し、石川光陽の撮影時の気持ちを想像すると、泥まみれになって64年間放置されていた目の前の事実をキチンと写真に残すのは使命なんだ!と....奮い立たされる。
そうすると、痛ましい遺骨に対し目を背ける事が出来きなくなるのだ。ファインダー越しにカッと目を見開いて遺骨を見つめシャッターを切れるのだ。
これでもか!これでもか!シャッターを押す人差し指に力が入る。というか渾身の力を入れないと切れないのだ。呪われても仕方がない事だが、たとえ呪われても今ここにいる私が撮らなきゃならなない。
そう思ってシャッターを切り続けヘトヘトになる。私の沖縄戦跡巡りの旅はこの繰り返しだったりする。
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